2022年4月24日にオリックス・バッファローズと千葉ロッテマリーンズの一戦は、3対6で千葉ロッテマリーンズの勝利となりました。
しかし、佐々木朗希投手の17イニング連続でパーフェクト投球を継続していた右腕に注目が集まりましたが大記録更新とはなりませんでした。尚、「イニング」とは「攻撃を行う間の試合の部分」を意味します。
しかし、日本球界が誇る剛腕が投じた一球が世界に“波紋”を広げています。一体何が起こったのでしょうか?
■今回起こった審判騒動の内容は?
■佐々木朗希投手と白井審判のいずれが正しいのか?
■第3者が夫々の立場に立った意見は?
について、私的な見解を述べさせて頂きました。
今回の審判騒動を、仮に、メジャーリーグ(MLB:Major League Baseball)の審判を参考にした場合、佐々木朗希投手に非がある可能性が高いという意見が多く見受けられました。
他方で、今回の審判騒動を、日本のプロ野球(「一般社団法人日本野球機構(NPB:Nippon Professional Baseball Organization)」)の審判を参考にした場合、白井審判員に非がある可能性が高いという意見が多く見受けられました。
いずれの場合にしても、
世界に注目される存在として、佐々木朗希投手が、今回の「審判騒動」を教訓にして、プロ野球への理解を更に深め、「令和の怪物」としての経験値を高め、今後のプラスになる契機にしてほしいです。
特に、日米の球界に精通する人物はこうも言っています。「佐々木朗希投手は東日本大震災の経験などを背負っています。尊敬される立場の選手であってほしいと思います」。この経験を糧に佐々木朗希投手のさらなる成長を期待する人々は、今や世界中に存在します。
佐々木朗希投手と白井審判員との騒動
佐々木朗希投手の大記録途絶える
2022年4月24日に京セラドーム大阪で行なわれたオリックス・バッファローズと千葉ロッテマリーンズの一戦は、3対6でロッテの勝利となりました。
ロッテの佐々木朗希投手(21)の歴史的快投による“狂騒曲”が終わりました。
海外からも注目された17イニング連続パーフェクト、打者52人連続アウトは、プレーボール直後にオリックスの1番福田周平外野手(29)に安打され途絶えました。
際どい判定もありプロ入り後自己最多の5つの四死球を出しましたが、5回2失点でしのぎ今季3勝目です。
試合終了時点では次回先発日は未定です。
この日の学びを次なる進化につなげることとなりました。
佐々木朗希投手と白井審判員との騒動
そこまで17イニング連続でパーフェクト投球を継続していた右腕に注目が集まりました。
しかしながら、日本球界が誇る剛腕が投じた一球が“波紋”を広げています。
事の発端となったのは、2022年4月24日に京セラドーム大阪で行なわれたオリックス・バッファローズと千葉ロッテマリーンズの一戦。
3点リードの2回2死一塁の場面で、ロッテの先発投手だった佐々木朗希投手が投げ込んだ渾身(こんしん)のボールでした。
相手バッターの安達了一選手に2ストライクから投じた3球目、渾身の158キロの直球は外角低目へズバッと決まったかに思われたが、判定は、際どいコースながらの「ボール」でした。
同時に一塁走者の杉本裕太郎選手が盗塁を決めた直後、佐々木朗希投手は二塁から本塁方向をくるりと向き直って、数歩だけ前に歩くと、ボール判定に対する不満げな表情を浮かべました。
これを見るやいなや、白井球審は険しい表情でマウンドへ向かい歩き出しました。
咄嗟に何かを察知したロッテの松川虎生(まつかわ こう)捕手(19)が仲裁に入って事態を収拾させました。
その場では何も起こらなかったものの、球審が投手のもとに詰め寄る稀な光景には、球場全体が騒然としました。
試合は進行中でした。
その場ではロッテの井口監督と白井球審が話し合う形でゲーム再開となりました。
試合自体は6−3でロッテの勝利となったのですが、試合終了の頃にはゲーム内容よりも佐々木朗希投手、白井球審の“騒動”が話題の中心となってしまいました。
たしかに当事者たる佐々木朗希投手が不満の表情を見せるのも頷ける際どいコースではありました。
ゆえに、ツイッターをはじめとするSNSでは、賛否両論が巻き起こりました。
もっとも、その大半は白井球審の態度の是非を問うものでした。
佐々木朗希投手が正しくないという意見:メジャーリーグの場合
ダルビッシュ有投手の審判へのリスペクトを忘れないでという意見
この審判騒動のなかで興味深い意見を、2022年4月25日、ツイッターのプレミアム音声サービス「Now Voice」を介して、発信したのが、メジャーリーグのサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有投手でした。
SNSのトレンドともなかった事態を知ったメジャー屈指の右腕は、自身のツイッターで、この審判騒動を取り上げたニュース記事を引用しつつ、次のように発信しました。
ダルビッシュ有投手は「白井球審がマウンドに詰め寄ったこと、詰め寄るという行動に対して、一切肯定してません」と前置きしました。
その上で「選手が審判に対して態度を出す、退場になる行動や恫喝みたいな声を荒げて体をぶつけてとか、監督もそうですし、今までのプロ野球の歴史から多々ある」と、過去を振り返りました。
続けて、「いざ審判が自分の感情を表に出したとき、仕事にクレームをつけられ、すごく言われてしまう。
これに関して近年、不平等に感じてしまうというか、違和感を感じてしまうんですね。
審判はこうあるべき、と自分の物差しで決めつけてしまう人が多々いて」と語りました。
審判に対するリスペクト(Respect:「ありのままの相手に敬意を持つ、尊重する」)の欠如を感じていることを伝え、「簡単に言うと、審判はみなさんが思っている何万倍も難しいです。審判へのリスペクトを忘れないで」と様々な経験談をもとに主張しました。
誤審を含めて集中的に批判を浴びることに、「審判は褒められはしないけど、批判はされる。
それが当たり前とされるのが審判なんですよね。
自分のコールに対して、文句を言われるのは気持ちいいものではない。
何万人も見ている前で。審判が一気に悪者になります。
その仕事って、とても嫌じゃないですか?」と問いかけました。
白井球審に批判的な声が多い中、ダルビッシュ有投手は「野球の審判って無茶苦茶難しいのに叩かれることはあっても褒められることはほとんどないよなぁ。
選手も散々態度出すんだから審判にも態度出させてあげてください」とツイートしました。
さらには「リアルタイムであれだけ誤審が少ないのは本当にすごい」「自分からするとプロ野球の審判は全員化け物です(笑)」「野球経験が長くなるほど審判の大変さがよくわかります」などと記し、審判の立場を擁護していました。
メジャーリーグと日本を比較し、「アメリカのメジャーリーグの場合、審判はもっと強いです。すごく強いです。
そこに対して、アメリカのメジャーリーグでは審判はこうあるべきとか、するべきじゃないとか言うのは聞いたことがなく、メジャーリーグでは審判もフィールドのなかで歴史を作っている一員だと、アメリカ人は理解している」と説明しました。
賛否両論あるのは佐々木朗希投手の完全試合後の注目度アップの証
ダルビッシュ有投手は、次のように言い続けています。『審判はミスなく無事に試合を進行して当たり前です。
そこを称賛されるケースは少ないです。
ただ、誤審などがクローズアップされると一気に悪者に仕立てられる傾向にあります。
万人単位の観衆の前で、瞬時に難しい判断を迫られる過酷な職業です。
そこへのリスペクト(Respect:「ありのままの相手に敬意を持つ、尊重する」)を忘れてはいけないと思います』
というダルビッシュ有投手の意見でしたが、それでもネット上のコメントには賛否両論はあるものの、白井審判員を批判する声が止みませんでした。
SNS上やスポーツ紙での評論、さまざまな形で今回の騒動が語られました。
メジャーリーグの関係者も“参戦”し「もしメジャーリーグを目指すなら、ルーキーイヤー(プロとしてメジャーリーグで挑戦する1年目)にあの態度を取ると潰される危険性もある」などとの指摘もありました。
しかし、それもこれも21歳の右腕が13連続奪三振の新記録、1試合19奪三振のタイ記録を樹立し105球での完全試合(perfect game:パーフェクトゲーム)を達成したからこその注目度アップの証しです。
熱狂的な野球ファンはもとより、普段は野球を見ないような人々にも“騒動”が注目されたという事実は大きいです。
メジャーリーグやWBCの国際大会で審判経験もある米球界関係者は佐々木朗希投手に警鐘
『令和の怪物』の話題は一気に海を越え、米球界にも届いています。
メジャーリーグやWBC(World Baseball Classic)などの国際大会で審判経験もある米球界関係者が、ロッテの佐々木朗希投手と審判騒動に言及しました。
『白井球審に対して、あの態度を米国でやれば、不本意だが佐々木朗希投手が潰される危険があります』と、米球界関係者は警鐘(けいしょう)を鳴らしました。
続けて、
『あの場面の前に他の頓宮(とんぐう)選手の打席で、佐々木朗希投手は際どいボールへの判定を嘲笑するような表情を見せていました。
あれは侮辱行為と判断されても仕方ありません。
文化の違いもあるかもしれませんが、少なくともいい感情を読み取ることは難しかったです。
本人にそのつもりがなかったのなら、次からはやめるべきです。自分や仲間が損をします。
伏線となったのは、2回先頭の頓宮選手へカウント2―2から外角低めに投じた160キロ直球です。
これをボールと判定されて、佐々木朗希投手はニヤリと笑みを浮かべました。
この表情に“心の声”が漏れてしまっていたのかもしれません。
白井球審を不快にさせてしまう要素も見てとれました。』とし、上述したように、もしメジャーリーグで、佐々木朗希投手があのような一連の態度をした場合、不本意だが佐々木朗希投手が米球界では潰される危険があると、米球界関係者は警鐘(けいしょう)を鳴らしました。
メジャーリーグではルーキーが審判に抗議はナンセンス(たわごと)
メジャーリーグ9シーズンで通算打率3割を誇り、2000年に西武でプレーしたレジー・ジェファーソンは、かつてこんな話をしていた。
一緒に西武に加入したメジャーリーグ通算2276安打のトニー・フェルナンデスを例に出し
『メジャーリーグでは選手が審判に抗議するなんてナンセンス(nonsense:たわごと)
です。
トニー・フェルナンデスなら少しは許されるかもしれません。
もし(2001年:メジャーリーグ1年目から)イチローが挑戦(抗議)するのならオススメしません(世間的に許されません)。
ルーキー(プロとしてメジャーリーグで挑戦する1年目選手)は痛い目に遭います。
ノーアーギュメント(No argument:問答無用)です』と話していました。
メディアやSNSでは白井審判の行為に対して否定的な意見が大勢
2022年4月24日のオリックス対ロッテ戦で球審を務めた白井球審が、試合中に佐々木朗希投手に対して行った行為に対し、今も物議を醸し続け、メディアやSNSで様々な意見が飛び交っています。
そうした声を聞く限り、今回の白井球審の行為は賛否両論というよりも、否定的な意見が大勢を占めているようです。
TV画面で確認できる彼の表情を見てしまうと、あの場面で彼が冷静さを失っていたと思われても仕方がありません。
いずれにせよ一般社団法人日本野球機構(NPB:Nippon Professional Baseball Organization)の審判部から白井球審に対し注意喚起がなされていることからも、決して理想的な行為ではなかったことは明らかです。
今回の騒動の根底には白井球審の審判としての不安定なスキルなのでは?
すでにご承知のように今回の騒動のきっかけになったのは、白井球審自身が彼のボール判定に対し、佐々木朗希投手が不満を表すような行動をとったと判断したためです。
その佐々木朗希投手に注意をする行為が不適切だったと捉えられたわけですが、もし白井球審の判定が誰の目から見ても納得できるものであったのなら、果たしてこんな騒ぎになっていただろうか。
もっと佐々木朗希投手の態度にも批判が向き、それこそ賛否両論になっていたように思えます。
つまり今回の騒動の根底にあるのは、結局、白井球審の審判としての不安定なスキルなのではないでしょうか。
メジャーリーグ中継でのストライクゾーンの可視化は一般的
中継映像を録画した動画を確認すると、この試合を中継していた放送局ESPN(Entertainment and Sports Programming Network)の「クルー」さえも嘲笑(ちょうしょう)を浮かべながら、球審の判定を揶揄(やゆ:からかうこと)する場合があります。
この放送局ESPNの中継映像からも理解できるように、現在のメジャーリーグ中継は視聴者向けに常にストライクゾーンを可視化するのが一般的になっており、中継する放送局ESPNの「クルー」も当然のように、判定ミスがあったかどうか自分の意見を披露することができます。
メジャーリーグでは今や審判もデータ分析で評価される時代
ストライクゾーンの可視化だけではありません。
今や審判すらも一般向けにデータ分析される時代になっています。
例えば『Umpire Scorecards』はツイッター上で、各試合の球審を務めた審判の評価を投稿しています。
特定の球審をしっかりチェックすることができ、全体的な正確性、全体的な安定性、ストライクの正確性等々、すべての項目で平均値以下かどうかの評価を下すことができます。
このように今やメジャーリーグの審判は、ストライクゾーンの可視化やデータ分析を元に、ファン目線でも彼らのスキルが評価される時代になっています。
特定の球審が疑惑判定が多いことで知られている場合、その疑惑判定がしっかりデータで裏づけられるようになっています。
そうした背景があるからこそ、メジャーリーグではロボット審判の導入が真剣に討議されるようになっているわけです。
日本プロ野球ではビデオ判定である「リプレー検証」と「トラックマン」の導入済み
日本のプロ野球の中継を見る限り、常にストライクゾーンを可視化するTV局はおらず、中継しているクルーも疑惑の判定について明言を避ける傾向にあるように感じます。
また米国のように、一般向けに審判のデータ分析を公表するような専門家が現れてはいません。
しかしながら、導入前は反対意見も多かった「リプレー検証」は、今では日本プロ野球でもすっかり定着しています。
また日本プロ野球にも「トラックマン」などの測定システムが導入され、あらゆるものがデータ分析されるようになり、どんどん曖昧な部分が削られ始めています。
「トラックマン」とは、デンマークのTRACKMAN社が開発した弾道測定機器のことです。
元々軍事用に開発された機器で、レーダーによってボールをトラッキング(追尾)することが出来ます。
ゴルフで弾道の計測機器として採用され、その後野球界でも導入球団が増えてきています。
日本プロ野球の井原敦事務局長及び友寄審判長は「白井審判員は別の方法があった」との見解
日本のプロ野球(NPB)が2022年4月26日、試合中にロッテの佐々木朗希投手(21)に詰め寄った白井一行審判員(44)の行為について「別の方法があった」と見解を示しました。
井原敦事務局長がオンラインで取材に応じ、明らかにしました。
物議を醸した2022年4月24日のオリックス-ロッテ6回戦(京セラドーム大阪)での騒動について、試合後に審判団が友寄審判長を含めて検証しました。
白井審判員は検証結果の指摘を受けて理解を示したといい、日本野球機構(NPB:Nippon Professional Baseball Organization)は今後、処分は行わないとしました。
物議を醸した試合から2日後、NPBが検証を踏まえて見解を示しました。
井原敦事務局長は開口一番「2022年4月24日の試合以降、多くのお叱りのご意見含め、さまざまなご意見を目にしております。
当日の状況含めて審判長の方にも確認をしております」と切り出しました。
NPBに「相当数」の意見が届いていました。井原敦事務局長が26日、「相当数、寄せられているそうです」と話しました。
正確な数字は数えていないようでしたが、10件、20件という規模ではないといいました。
高卒3年目、21歳の佐々木朗希投手に対し、白井審判員が詰め寄った一件について、井原敦事務局長は、友寄審判長が「今回の場合は別の方法で対応するべきだった」と指摘したことを明かしました。
白井審判員については「白井審判員の方もそれについて、深く理解をしたということを聞いております」と説明しました。
2022年4月24日の試合では、2回2死一塁から佐々木朗希投手がボール判定を受けた際の態度に対して、白井球審がマウンドへ詰め寄り、硬い表情で声をかけていました。
しかし、試合途中、控え審判から連絡を受けた友寄審判長が、試合後に電話で参加した上で当該のシーンを検証しました。
「指導、注意の範囲ではあったけど、その方法は、別の方法がしかるべきだった」(井原敦事務局長の談)という検証結果に至りました。
別の方法について、井原敦事務局長は一般論とした上で「キャッチャーに伝える方法」、「イニング間や、そのイニングが終了した後にベンチに伝えるといった方法」、「試合後に伝えるといった方法」もあると思いますと語りました。
※ただでさえ17イニング連続パーフェクトを継続中で注目された試合です。
NPBへは批判的な意見が「相当数」寄せられているということでした。
今後の対応については「処分になるような根拠規定というのはありません。
何らかの処分をする対象とは考えてない」としました。
白井球審はノーコメント
試合後、白井球審は「別に話すようなことはないんで」とノーコメントでした。
ロッテの井口監督の意見
ロッテの井口監督は「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然判定に対しては何も我々は言ってはいけない」と話しました。
判定に対する佐々木朗希投手の表情についてか問われると「しょうがないんじゃないですか。本人がストライクと思うところをボールと言われているので。そこは審判は流すところ」と話しました。
高木豊氏の意見は白井球審は「絶対良くない」
元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏(63)が2022年4月24日にYouTubeへ投稿した動画で、ロッテの佐々木朗希投手(21)へ、白井一行球審(44)が詰め寄った行動について私見を述べました。
「あの松川虎生(まつかわ こう)捕手に対しての態度は絶対良くないと思う」
問題のシーンは、2022年4月24日のオリックス-ロッテ戦の2回2死一塁の場面で起こった。
外角いっぱいに投じたストレートがボールと判定された際に佐々木朗希投手が見せた態度を判定への不服と受け取ったのか、白井球審がマスクを取り、ただならぬ表情で何か言葉を発しながらマウンドへ詰め寄りました。
さらに、仲裁に入った松川虎生捕手(19)にも一言発していた。
「高木豊氏『佐々木朗希投手と松川虎生捕手には〇〇が足りない』白井球審の態度に物申す【プロ野球ニュース】」と題して公開された動画で高木豊氏は、「どっちがいいとか悪いとかじゃない」と言いました。
しかしながら「松川虎生捕手が止めてる時に白井球審が松川虎生捕手に何か言ってんだよね。
『お前、何だ?』っていうような態度だった」
「佐々木朗希投手は当時は20歳、松川虎生捕手は当時は18歳です。『この若造が』っていう44歳の審判員の態度に見えたんだよね」と、白井球審の態度を疑問視しました。
続けて、「彼らは2人とも立派なプロ野球選手だから、年齢は関係ない。
職業人として扱わないといけません。
佐々木朗希投手も命を懸けてやっています。
松川虎生捕手だって必死にやってるんですよ」と説き、「だから、試合を止めた、あの松川虎生捕手に対しての態度、これは絶対良くないと思う」と苦言を呈していました。
高木豊氏から佐々木朗希投手と松川捕手へのアドバイス
佐々木朗希投手へは「感情を逆撫でする態度は控えて」と助言します。
言い換えると、佐々木朗希投手に対しては「冷静なジャッジをしてもらうためには、(審判の)感情を逆撫でする態度は少し控えたほうがいい」とも助言しています。
「あとは松川虎生捕手がうまく言うことです。
球審に『ちょっと低いですかね』『ちょっと外れてますかね』と、コミュニケーションを取っておくと、うまく(ストライクカウントを)取ってくれるようなことになる」とも語りました。
「うまく相手(審判員)を利用するということも佐々木朗希投手と松川虎生捕手は覚えておいたほうがいいかもね」とアドバイスを送りました。
また、高木豊氏は「白井球審もおそらく興奮状態で入ってると思いますよ。
2試合連続ヒットを打たれていないですし、そのうち1試合は完全試合です。
みんなが注目している試合でジャッジをしなければいけない。
プレッシャーを感じてたと思いますよ」と白井球審に一定の理解を示しつつも、「もう少し大人にならなきゃいけない」と改めて釘を刺していました。
新庄ビッグボスは「時間の無駄」と言及
ネット上ではさまざまな意見が飛び交いました。
大多数は白井球審への批判でした。
過去に起こった判定を巡ってのトラブルなどを引き合いに出し、攻撃的な言葉が並べられました。
実際、当該のプレー、一連の騒動と発展する間に白井球審からタイムは取られていませんでした。
自らマウンドへ向かい歩みを進め、佐々木朗希投手を恫喝(どうかつ)するような態度を取り、試合進行を止めてしまったのは映像から見ても明らかでした。
試合後に友寄審判長から白井審判員に対し「(佐々木朗希投手の態度に注意を促すには)別の方法があった」と指摘されたことが、NPBから説明されました。
同様にビッグボスこと日本ハムの新庄監督もこの問題について質問を受け「試合を早く進行させようとしている中、あそこの場面で近寄る方が時間の無駄になる」との言及がありました。
佐々木朗希さんと白井審判員とどちらが正しい?:まとめ
今回の審判騒動を、仮に、メジャーリーグの審判を参考にした場合、佐々木朗希投手に非がある可能性が高いという意見が多く見受けられました。
他方で、今回の審判騒動を、日本プロ野球の審判を参考にした場合、白井審判員に非がある可能性が高いという意見が多く見受けられました。
いずれの場合にしても
世界に注目される存在として、佐々木朗希投手が、今回の「審判騒動」を教訓にして、プロ野球への理解を更に深め、「令和の怪物」としての経験値を高め、今後のプラスになる契機にしてほしいです。
そして、佐々木朗希投手をそれぞれにサポートしたい思いが世界中に存在します。
その思いを受けどういったプレー、生き様を見せるのか。
「令和の怪物」の重荷は増えてしまいましたが、それでも期待を力に変えてほしいです。
そう思うファンは世界中に無数に存在します。
特に、日米の球界に精通する人物はこうも言っています。
「佐々木朗希投手は東日本大震災の経験などを背負っています。尊敬される立場の選手であってほしいと思います。」
この経験を糧に佐々木朗希投手のさらなる成長を期待する人々は、今や世界中に存在します。
今回の「審判騒動」と並行して、大谷翔平選手の活躍で、日本でも多くの人たちがメジャーリーグ中継を視聴し、現地から情報を得るようになった今、今後、日本プロ野球のファンが審判に向ける視線や評価は、さらに厳しくなっていくのではないでしょうか。