皆さん、アメフト観戦中に、「あれっ、ひょとして同点で試合終了するかも。。。」と思ったことありませんか?
アメフトの試合が終了した時点(第4クォーター終了時点)で、両チームが同点の場合は、原則、引き分けとなりますが、勝敗を決めなければいけない場面では延長戦の開始となります。
米国のNFL(National Football League)、全米大学体育協会(NCAA)、日本アメリカンフットボール協会でのルールでは、同点の場合には『オーバータイム(超過節)』という「
延長戦」を行います。
本記事では、
・アメフトで同点の場合の勝敗の決め方は?について、興味のある方は、読み進めて頂けると幸いです。
『オーバータイム(延長戦:超過節)』の2種類とは?①「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」と、②「サドンデス・システム」
全米大学体育協会(NCAA)や日本アメリカンフットボール協会で採用される①「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」の規定とは?
第4クォーター終了時に両チームが同点の場合、全米大学体育協会(NCAA)や日本アメリカンフットボール協会が制定する「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)※1」を行います。
※1:「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」とは「同数均衡(tie)を破る(break)」から派生した言葉です。
「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」は次の手順で行われます。
①「タイ・ブレイク(tie break)」に入る前は、審判員と両キャプテンがフィールド中央へ行き、コイントスを行い、先行、後攻、プレーサイドを決めます。
②オフェンスチームは、相手チームの25ヤードライン地点からプレイを開始します。
③得点を決めるか、新たな第1ダウンの獲得に失敗したら、攻守交代します。
④オーバータイム(延長戦:超過節)の表(攻撃)と裏(守備)が終わったタイミングで、合計得点の多いチームが試合の勝者となります。
⑤オーバータイム(延長戦:超過節)の表と裏で合計得点が同じ場合は、オーバータイム(延長戦:超過節)を繰り返します。
尚、3回目のオーバータイム(延長戦:超過節)以降は、タッチダウンを得点したチームは2点のトライフォーポイント(ポイントアフタータッチダウン:PAT)※2をしなければなりません。
オフェンスによる1点のトライフォーポイント(ポイントアフタータッチダウン:PAT)は不正ではないが、得点として認められません)。
加えて、両チームは、オーバータイム(延長戦:超過節)に1回ずつのタイムアウトが認められる。
このように「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」は、先攻のチームを有利にさせない延長戦のシステムです。
トライフォーポイント(ポイントアフタータッチダウン:PAT)とは?
トライフォーポイントは、ポイントアフタータッチダウン(PAT)※2ともいいます。タッチダウン(6点獲得)の後、オフェンス側にボーナスとして、ゴール前2ヤードの地点から1回だけ与えられる攻撃権です。
得点は、フィールドゴールによるキックが成功なら1点、ポイントアフタータッチダウンなら2点が獲得されます。
米国のNFL(National Football League)で採用される②「サドンデス・システム」の規定とは?
「サドンデス・システム」は次の手順で行われます。
①「サドンデス・システム」に入る前は、審判員と両キャプテンがフィールド中央へ行き、コイントスを行い、先攻チームを決め、後攻チームがプレーサイドを選びます。
②先攻チームは、相手チームの25ヤードライン地点からプレイを開始します。
③原則、先攻チームがタッチダウンを決めれば勝利となります。
しかしながら、レギュラーシーズンでは、先攻チームの有利さを減らすため、先攻チームがタッチダウンを決めた場合は先攻チームの勝ちとするが、フィールドゴールで3点獲得した場合や新たな第1ダウンの獲得に失敗した場合、試合終了とはなりません。
そして、後攻チームにも攻撃権が与えられ、後攻チームの攻撃終了後の点数で勝敗を決します。
④オーバータイム(延長戦:超過節)の表と裏が終わったタイミングで、合計得点の多いチームが試合の勝者となります。
⑤オーバータイム(延長戦:超過節)の表と裏で合計得点が同じ場合は、オーバータイム(延長戦:超過節)を繰り返しますが、以降は内容によらず得点が入ったチームがサドンデスで勝利となります。
尚、ポストシーズンでは、更に、先攻チームの有利さを減らすため、先攻チームがタッチダウンを決めても、後攻チームにも攻撃権が与えられ、後攻チームの攻撃終了後の点数で勝敗を決します(実質、「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」と同じになります)。
他方、レギュラーシーズンでは、10分経過後に勝敗が決していなければ引き分けとなります。
ポストシーズンでは、15分経過後に勝敗を決していなければエンド(守備するゴールがある側)を入れ替えて決着がつくまで繰り返す。
プレシーズンでは、オーバータイム(延長戦:超過節)そのものを行わないです。
このように「サドンデス・システム」は、原則、先攻のチームに有利なシステムです。
アメフトで同点の場合の勝敗の決め方は?延長戦ある?まとめ
◆米国のNFL(National Football League)、全米大学体育協会(NCAA)、日本アメリカンフットボール協会でのルールでは、同点の場合には『オーバータイム(超過節)』という「延長戦」を行います。
◆『オーバータイム(延長戦:超過節)』には、①「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」と、②「サドンデス・システム」との2種類があります。
◆①「タイ・ブレイク・システム(Tie Break System)」とは、オーバータイム(延長戦:超過節)の表(攻撃)と裏(守備)が終わったタイミングで、合計得点の多いチームが試合の勝者となります。
◆②「サドンデス・システム」とは、原則、先攻チームがタッチダウンを決めれば勝利となります。
しかし、レギュラーシーズンでは、先攻チームの有利さを減らすため、先攻チームがタッチダウンを決めた場合は先攻チームの勝ちとするが、フィールドゴールで3点獲得した場合や新たな第1ダウンの獲得に失敗した場合、試合終了とはなりません。
そして、後攻チームにも攻撃権が与えられ、後攻チームの攻撃終了後の点数で勝敗を決します。
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