ノーベル生理学・医学賞を受賞したスウェーデン出身でドイツの「マックス・プランク研究所」の『スバンテ・ペーボ博士』が2022年10月4日、客員教授を務めるOIST=沖縄科学技術大学院大学の記者会見にオンラインで参加して、
・『研究機関の重要性』と、
・『沖縄の若者へのメッセージ(声援)』を述べました。
興味のある方は読み進めて頂けますと幸いです。
『マックス・プランク研究所』や『OIST』への感謝
ノーベル生理学・医学賞を受賞したスウェーデン出身でドイツの「マックス・プランク研究所」の『スバンテ・ペーボ博士』が2022年10月3日、客員教授を務めるOIST=沖縄科学技術大学院大学の記者会見に参加し、『時間のかかるプロジェクトを支援してくれる研究機関で働くことができて、恵まれている』と述べました。
一夜明けた2022年10月4日、客員教授を務めるOISTが主催する記者会見にドイツからオンラインで参加しました。
会見の冒頭、「受賞が発表されてから、圧倒されるような1日と半日をすごした」と笑顔で語った『ペーボ博士』は
『マックス・プランク研究所やOISTのような、なかなか結果がでないプロジェクトを支援してくれる組織で長年研究できたことは、非常に恵まれていると感じている。
重要な成果をあげるためにはこのような環境が必要だ』と述べました。
そのうえで、今後は、沖縄や日本の古い人類のDNAについても研究に意欲を示しました。
沖縄の若者たちへのメッセージ(声援)
また、沖縄の若者たちにメッセージを求められたのに対し、『ペーボ博士』は『何をすべきか迷っているのであれば、興味があること、おもしろいと思うことをやってほしい。
それが職業になり、その世界で大きな貢献をすることもできるかもしれない。興味に従って、怖がらずに進んで欲しい』とエールを送りました。
沖縄県国頭郡恩納村の地元でも喜びの声
OISTのある恩納村の人たちからは、喜びの声が聞かれました。
51歳の女性は「家でも、『すごいね』と話題になりました。OISTは地域の科学教室などをやってくれていて、地域に根付いていると思います。
この恩納村からノーベル賞を受賞してくれて、すごくうれしいし感謝したいです」と話していました。
また、58歳の女性は「OISTには1度も行ったことはないですが、さまざまな活動を行っていることは知っています。地元としても、うれしいことだと思います」と話していました。
恩納村の長浜村長は「OISTでは、たくさんの研究が行われてきたが、今回の受賞は今後のOISTの大きな発展、大きな希望になると思っている。
村民にとってもうれしいことで、誇りでもあると思う。
村としては、今後も特産品の連携事業など、産官学での連携を進めていきたい」と話していました。
また、同じOISTで、量子コンピューターの関連技術を研究している久保結丸博士は「専門が全然違うので、候補にあがっていることすら知らなかったが、本当にすごいと感じている。
自分もこれを励みに、頑張って研究成果を出して、願わくば沖縄を元気にしたいなと思っている」と話していました。
ペーボ博士が教授を務めるOISTでのオンライン会見と若者への声援の内容は?のまとめ
■『ペーボ博士』は『マックス・プランク研究所やOISTのような、なかなか結果がでないプロジェクトを支援してくれる組織で長年研究できたことは、非常に恵まれていると感じている。重要な成果をあげるためにはこのような環境が必要だ』と力説しました。
■『何をすべきか迷っているのであれば、興味があること、おもしろいと思うことをやってほしい。それが職業になり、その世界で大きな貢献をすることもできるかもしれない。興味に従って、怖がらずに進んで欲しい』と若者へ声援を送りました。